浴槽水の検査の結果、レジオネラ属菌が検出された!
何か対策をしないと!と思ったときにやるべきことの一つが浴槽循環配管内の配管洗浄です。
業者にお願いしようとしたけど多忙で、すぐには出来ない!
そういうことってありますよね・・・
とはいえ、入浴を待っている方もいるから早く利用再開したいと思いますよね?
大丈夫です!この記事を読んでもらえれば自分達で出来ます。
自分達で出来ればコストの削減にも繋がります。
正直一度やってしまえばそんなに難しいことはありません。
ただ、時間がかかる(5~8時間)ので注意して下さい。
補給水量と排水量によって完了時間に開きがあるので5~8時間としました。
10年以上濾過機会社に勤めている私が実際に色々な現場で
作業した経験を元にポイントを解説していきます!
自宅のお風呂のレジオネラ菌対策はこちら→【大切な人を守るため】追い焚き式風呂の配管洗浄をやるべき1つの理由。【水処理のプロが解説】
道具を用意する
下記を用意して下さい。
- 清掃ブラシ
- 水道ホース
- レジオハンターパイプフィニッシュ(配管洗浄剤)
- ペーハーマイナス(PH値を下げる薬品)
- クロルイーター(塩素濃度を下げる薬品)
- 残留塩素濃度測定器、PH測定器
レジオハンターパイプフィニッシュの使用量
1.レジオハンターパイプフィニッシュ(四国化成)
浴槽容量1m3に対してA剤B剤各1袋づつ。1箱各2袋入っています。
2.ペーハーマイナス(四国化成)
レジオハンターパイプフィニッシュ1袋に対して1袋。1箱6袋入っています。
3.クロルイーター(四国化成)
レジオハンターパイプフィニッシュ2袋に対して1袋。1箱20袋入っています。
・補足:塩素濃度測定器・PH測定器
下記製品で塩素濃度とPH値が測定可能です。
おすすめはアナログ式!詳細はこちら→【水処理のプロが厳選】おすすめの残留塩素濃度測定器を紹介【コスパ最高はアナログ式!】
実際の作業の流れを写真付きで説明
1.最低循環水位まで水張り
使用薬剤量は水量によって決まるためなるべく水位を下げると薬品を節約出来ます。
2.A剤を投入してかき混ぜる。(白濁した感じになります)15~30分循環させる。
3.B剤を投入してかき混ぜる。(泡立ちます)60~90分循環させる。
4.ペーハーマイナスを規定量投入してかき混ぜる。
5分程度循環させてからPH値を確認(6~8程度でOK)
5.クロルイーターを規定量投入してかき混ぜる。
5分程度循環させてから残留塩素濃度を確認(0.4ppm以下であればOK)
6.浴槽水を排水する。
この時に浴槽壁面に付いた泡をすすぎながらするとこの後の浴槽清掃が楽になります。
7.浴槽清掃。壁面・底面などに付いた泡等を落とします。
8.浴槽水を補給して、まずは逆洗洗浄を実施(砂濾過の場合)
この時に逆洗洗浄をしておくとその後のすすぎ回数を減らせます。
9.1回目すすぎ濾過運転実施。10分程度実施。
10.浴槽水を排水する。
11.浴槽水補給して2回目すすぎ濾過循環実施。15分程度実施。
12.浴槽水の汚れ、泡立ちを確認しながらきれいになるまで10・11を繰り返す。
13.浴槽満水にして塩素濃度を通常時にまで上昇させて完了です。
配管洗浄作業実施時のポイント
- 時間がかかるので注意です。特に補給水速度と排水速度によって完了までの時間が大幅に変わります。ここが早ければスピーディに完了すると思います。
- 浴槽材質によってはダメなものもあるので(木材や大理石等)メーカー(四国化成)に確認して下さい。
- 作業は換気をよくして、マスクをして実施して下さい。
- 作業実施後のレジオネラ属菌検査は塩素濃度を1ppm程度まで上げた状態で1日濾過循環させておいてから採水してください。配管洗浄後すぐに採水するとレジオネラ属菌の残党が検出されるかもしれないからです。
他にもモノクロラミン消毒(フリップフラップ)という方法も
他にもモノクロラミン消毒という方法もあります。
レジオネラ属菌の検査をするのであれば1週間程度毎日 モノクロラミン消毒(フリップフラップ)を実施してからをおススメします。
モノクロラミン消毒についてはこちら→【簡単に実施出来る】レジオネラ属菌対策にはモノクロラミン消毒!特徴とやり方を徹底解説