【休日に困っているひとへ】水処理のプロが解説!循環ポンプ・加圧給水ポンプのよくあるトラブル5選とその対策法

ポンプから異音がするんだけど何だろう・・・?

ポンプから水漏れしている・・・何で?

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この記事でわかること
  • よくある循環ポンプのトラブルの原因と対策法がわかる。
  • 運転時の異音の原因ベアリング不良
  • シャフト部からの漏水の原因メカニカルシール部の不良
  • キャビテーションの原因吸い込み量と吐出量のアンバランス
  • ポンプ停止の原因過負荷や漏電

循環ポンプや加圧給水ポンプのよくあるトラブルとその対策法を説明していきます。

私は14年間水処理会社に勤めています。
循環ポンプは水処理では、無くてはならないものなので様々なトラブルを経験してきました。

その経験をもとに、機械初心者でもわかりやすいようになるべく丁寧に書いていきたいと思います。

トラブル別に目次分けしていますので時間節約のために利用して下さい。

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ロカキヤ
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急いでる方は目次から飛んでね。

ポンプ運転時の異音(ベアリングの劣化)

循環ポンプの運転音がうるさくてなっていませんか?

「ギャー」とか「ガー」というような音が出ている場合はベアリングという部品が劣化している可能性があります。

ベアリングとはドーナツ型の金属性の部品でポンプ軸(シャフト)の回転を支えている重要な部品です。

ベアリング写真
こんな感じでシャフトに取り付けます。

長期間稼働しているとベアリングが消耗劣化してきてだんだんと運転音が大きくなります。

それでも使い続けていると最終的にはロックして停止してしまいます。
ロックするまで使うとベアリングがシャフトから外れなくなることもあるため
整備に時間とお金がかかってしまうんです。

そのため、音が出てきたらポンプ修理業者さんに早めに整備をしてもらうのが吉です。

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ロカキヤ
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急ぎの場合(土日祝日も対応)

はここがおすすめです。

ポンプシャフト部からの漏れ(メカニカルシールの劣化)

まず、ポンプのシャフト部からの漏水を防ぐ機構は2種類あります。

メカニカルシール

スプリングで摺動しゅうどう(滑らせながら動かすこと)面を接触させながら止水する装置です。

厳密に言うと目に見えない程度の水しぶきは飛んでいます。

この摺動面が空運転や長年稼働により劣化すると漏水が発生してしまうんです。

メカニカルシール装置のポンプ
(下の白い部分の部品とシャフトにはまっている黒い部品が摺動する)

漏水の対策法・・・メカニカルシールを交換して下さい。

交換作業は業者さんにお願いして修理してもらいます。
お急ぎの方はネットでお願いすると早いですよ。

 
 

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ロカキヤ
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グランドパッキン

シャフト周辺に編み込んだ繊維質のパッキンを入れて外側から金属部品で抑え込む装置です。

こちらは循環と冷却のためポタ落ち程度の漏水はするもの、というよりもしなければいけないものです。

グランドパッキンの適正漏れ量

グランドパッキンの漏れ量は「1秒間に1~2滴」が正常です。

グランド押さえの締め付け具合の目安にしてください。

グランドパッキン装置のポンプ

漏水に対する対策法・・・漏れているのが通常ですが漏水量が多くなってきたらグランドパッキンの押さえを締めるかそれでも漏水が治まらなければグランドパッキン自体の交換が必要です。

ポンプの停止(過負荷・漏電で停止)

循環ポンプがいきなり停止することがあります。

その場合に考えられる原因が2種類あるのでそれぞれ解説していきます。

過負荷で停止の場合

過負荷というのは字の通りポンプに負荷が掛かりすぎたことを表します。

なんらかの原因でポンプが働きすぎの状態になると電流値が上がり安全装置が発動して過負荷という警報が表示されて停止します。

これが起きる考えられる原因を下記に記載します。

  • ベアリングの劣化によりポンプが回り辛くなり過負荷になってしまう。

    対処法:ポンプの整備(ベアリング交換)をしましょう。
  • インペラ(水を送るための羽根車)の脱落

    対処法:分解しなければわからないので上記同様まずは整備して確認後ポンプの交換をしましょう。
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  • 流量調整しているバルブを誤って開けてしまい水量が流れすぎてしまう

    対処法:流量調整バルブを元に戻しましょう。

漏電で停止の場合

漏電もその字の通り電気が漏れる出る(流れてはいけないところに流れる)ことです。

本来電気が通るべきところから違うところに漏れてしまう状態をいいます。

この状態はうかつに触ると感電の危険があるため基本は手出しせず業者さんを呼びましょう。

例外として落雷時に一時的に漏電停止することもあるので緊急でどうしても使いたい!

というときはポンプ周辺が濡れていないことを確認の上一度ブレーカーを下げてから上げなおせば復旧することがあります。

何度も言いますが緊急時の対応のため基本は業者さんにお願いして下さい。

ロカキヤ
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電気の知識がなければ業者さんにお願いするのが吉。

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循環ポンプのキャビテーションの原因

キャビテーションとは吸い込み側の管が細い等の理由でポンプに入ってくる水が気泡化してしまう現象です。

この気泡がインペラ(羽根車)に当たり続けると徐々に侵食(穴が開くような感じ)になります。

それにより水を送る能力が低下してしまいます。

高めの「ギャー」という音がします。

解決策

  • 吸い込み側の管口径を大きくする。
  • ポンプ吐出側のバルブを調整して流量を落とす。

吸い込み側の管口径を大きくするのは、なかなか難しいと思うので

ポンプ吐出側での流量調整(バルブ調整)が簡単で効果的です。

ロカキヤ
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放置するとインペラ(水を送る部品)が破損して修理費用が高額になってしまいます。

そうなる前に対策したいですね。

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いつも対応お疲れさまです。

水回りのトラブルって土日祝日関係無しに起きますよね。

休日だとなかなか業者さんにお願いも出来なのでお困りだと思います。

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濾過機関係でよくあるトラブルをまとめた記事はこちら→【プール・浴槽】ろ過機・塩素注入でよく起きるトラブルまとめ

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